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「ナンパ」と「仕事」で成果を上げるために最も大切なこと

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私がナンパにハマり出したのは社会人になってからです。

新卒で入社した広告会社で、配属された部署の先輩たちにたまたまナンパ好きな人が多くて、歓迎会で飲んだ帰りにナンパをする流れになったことがきっかけで、その後、週末や休日に頻繁にナンパや合コンに繰り出すようになりました。

当時の私にとって「ナンパ」と「仕事」は日常を楽しむための車の両輪のようなもので、相互に影響し合いながらどちらのスキルも伸ばしていくことができました。それはナンパで学んだことを仕事に活かし、仕事で学んだことをナンパに活かして成果につなげることができていた、ということです。

たとえば入社直後のG.Wに、マーケティング部の先輩に連れられていった「山手線一周ナンパの旅」では、先輩から「これはマーケティング調査も兼ねている!」と告げられ、単に女の子の顔を追いかけるだけではなく、各駅のユーザー層やG.Wの混み具合、駅付近にはどんなお店があるのかといった情報を同時に収集していました。(まぁ形だけで、実際はほとんど役に立っていませんが笑)

反対に、ナンパで初対面の人に話しかけ、気まずい「間」を作ることなく会話を盛り上げた経験は、仕事で飛び込み営業をするときや、新規クライアントに新人一人でアポイントをとって乗り込んでいく度胸を与えてくれました。

このようにナンパと仕事の相互作用でどちらの成績も伸ばして行くことができた私ですが、中でも、私が会社の先輩から教わったことで最も重要だったと感じるのが、「相手の利益になる提案であれば、先方は絶対に受け入れてくれる」というものです。

入社当時、新卒1年目ぺーぺーの自分は、新規取引先獲得のために必死にアポイントを取り、いろいろと広告の提案に行くのですが、なかなか受注をもらえませんでした。

当時は「新人だからまだ信頼されてないし仕方ない」とか「知識が足りないから良い提案ができなくても仕方がない」のように考えていましたが、それは単なる言い訳で、本質的な原因ではないということに気づかされました。

それは先輩から「相手の利益になる提案なら絶対通る。100万円使って1000万円の利益が出るなら断る理由がないだろう?」と言われたことがきっかけです。

なるほど確かに、確実に儲かる提案であれば、それが新人の提案だろうとベテランの提案だろうと先方にとっては関係ありません。

100万円出せば1000万円儲かる、とまでは言えなくても、効果が期待できて、最低限赤字にはならない(可能性が極めて高い)ことが論理的に説明できれば、先方は「やってみる価値がある」と判断してくれやすくなります。

入社して初期の頃は「自社の利益を削って安く売る」ことでしか、相手にとって「確実に利益になる」提案はできなかったのですが、次第に(直接的な利益に限らず)「相手のビジネスにとってメリットといえることは何なのか?」「そのために自分(自社)が提供できる価値というのは何なのか?」 「そのメリットが最大化して見えるような提案にするにはどうすればいいのか?」といったことを突き詰めて考えるようになり、少しずつ提案が通るようになっていきました。

この考え方はフリーランスになった今でも、私の仕事の進め方の根幹となっています。

相手にとって「確実にメリットがある」と言い切れる内容でない限りは、たとえ自分にとってはものすごくメリットになることであっても、自分からそれを提案するようなことはしません。

逆に言うと、こちらから提案をして断られたことはほとんどありません。

なぜなら相手にとってはメリットしかないからです。

このように、自分の要望を通すには、いかに相手にメリットしかないと思わせるかが重要です。

この考えはそのままナンパにも応用できます。顔面偏差値に圧倒的優位性があるイケメンでない限り、声をかけて即答でOKをもらえるということはほとんどありえません。

ふつうは一旦断られて、そこから会話をつなげながら落とし込んで行くものです。その際、成功率を高めるためには会話の中で「いかに相手にメリットがあるか(デメリットがないか)」を伝えることが大切です。

  • この人たちと話してると楽しい。
  • 多分飲みに行っても危険な目に合うことはない。
  • もう終電ないし、正直だれか男と飲みたいと思っていた。
  • 「オススメのお店」というのが気になる。
  • しかも奢ってくれると言っている。

のように、飲みに行くメリット(デメリットがないこと)に相手が気づけば、断る理由がなくなるのでOKしてくれやすくなります。

こちらとしては「この子たちと一緒に飲みに行く」というのがゴールなので、OKしてもらうことがメリットになります。そのためにこちらが提供できること(美味しいお店に連れて行く、◯◯円までならば奢ってもOK、絶対に会話を盛り上げて楽しませる等)は何かを考え、実際に提示したりして、Win-Winとなるような道を探っていくのです。

もちろんナンパでOKを引き出すテクニックはこれ以外にもいろいろとありますが、私の場合「相手にメリットしかないことを伝えて興味を惹き、前向きにOKをもらう」というのが基本スタンスとなっています。

それは仕事をするときの基本スタンスでもあり、双方で良い成果に結びついた実績があるからこそ、未だに貫き通しているのです。

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