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【ワンピース】「ゾウ編」がつまらない理由

前回の「ドレスローザ編がつまらない理由」は3万字を超える超大作になってしまいました。

【ワンピース】「ドレスローザ編」がつまらない理由

「ゾウ編」は話数も少ないのでシンプルにまとめようと思ったのですが、書き始めたら不満点の出ること出ること。

結局大ボリュームになってしまいました。。

この辺りから(編集者に対する)「怒り」とともに「呆れ」と「諦め」を感じるようになっていきます。

「ゾウ編」がつまらないポイントは、大きく次の3つです。

  • リアクションがワンパターンでうるさすぎる。
  • 話の展開のためだけに描かれた不自然な言動が多すぎる。
  • 話の展開に必要のない無駄なやりとりが多すぎる。

加えて、「新世界編」以降に共通している「セリフが説明的すぎて感情移入できない」という点もあります。

まずは「ゾウ編」の面白かった部分・素晴らしかった部分から触れておきましょう。

※以下、ネタバレを大いに含みますので、未読の方はご注意ください。

目次

ゾウ編の面白いポイント

「ゾウの背中の国」というアイデア

「ゾウ」という島の名前はかなり前から登場していましたが、それが本物の「象」の背中の上にある国とは思っていなかったので、初見でのインパクトは絶大でした。

これまでグランドラインで新しい島に到着するたびに、よくネタが尽きないなと思う一方で、そろそろネタ切れになるのでは…と勘繰っていたときもありました。でもまだこんなにビックリ&ワクワクする島の設定が残っていたのかと驚くばかりです。

しかもおそらくこの象主(ズニーシャ)は、最終章に関わってくる重要設定なので、初期の頃から考えられていた可能性が高い。この先どのように関わってきて、どこに向かって1000年もの間歩き続けているのか、謎が明かされる日が待ち遠しいです。

もっとも期待している展開が、ワンピース考察系YouTuberとして最近急激に注目を集めている「もっちー先生」が出している「象主双子説」です。


「もうこれ以外ないだろう」と思ってしまうくらい、興奮してワクワクする考察になっているので、ぜひチェックしてみてください。

ミンク族が実は雷ぞうを匿っていたという衝撃の事実

ワノ国の侍・雷ぞうを探しにきたジャックに対し、ミンク族は「そんな侍いない」「知らない」と主張したものの、「いないのは罪だ」と理不尽な迫害を受け、国が滅ぼされる危機に瀕しました。

麦わらの一味含め、誰もが雷ぞうはいないのだと思ったことでしょう。

それが嘘で、実は雷ぞうを匿っており、その事実を国民全員が知っていたことが発覚したシーンは鳥肌もの。

これにはほとんどの読者が騙され、衝撃を受けたのではないでしょうか。

ギリギリまで読者をミスリードしながら、見開き2ページで衝撃の事実が発覚する構成。このあたりはさすが尾田先生と言えるところでしょう。

(とはいえ、振り返ってみると、ミンク族が雷ぞうを匿い、ワノ国の侍(錦えもん達)が尋ねてくるの待っていたにしては、おかしな言動や展開も多く、ミスリードの仕方が少々強引すぎるとも思いました。この点は後述します)

ロードポーネグリフなど歴史に関する新事実発覚

ロードポーネグリフの存在やラフテルへの行き方など、これまで知る由もなかったワンピースの核心に迫る話がなされたのも、興奮できるポイントです。

グランドラインの入り口、”双子岬”でその名前を聞いた時から、心待ちにしていた「ラフテル」の新情報が明かされた重大なエピソードで、本来ならば興奮冷めやらず、食いつくように読み込むくらい面白くて仕方がなかったはずです。

しかしこの重大シーンも、雑音だらけのギャグ展開となっており、ラフテルに関する重大事実を知ったことへの衝撃は大きく毀損されてしまいました。

つまり、初期の頃から構想されていたであろう大枠のシナリオや設定はすばらしいんです。しかしその料理の仕方が悪い。悪すぎる。

余分なセリフやリアクションを追加しすぎた結果、緊張感もワクワク感もなく、ずーっと茶番劇見せられてる感じなのです。

この辺りから、麦わらの一味のテンションやセリフの異常さ、強引さがさらに増していき、感情移入が一切できなくなっていきます。

以下、「ゾウ編」がつまらない理由について解説していきます。

リアクションがワンパターン&うるさい

「え〜〜〜〜〜!!?」や「えぇ──!!!」ばかりでうるさい

一番の原因が、キャラクターたちの「え〜〜〜!!?」や「えぇぇ──!!!」のようなワンパターンリアクションが激増したことです。

「新世界編」以降、キャラクターたちが驚くリアクションが「えぇぇ──!!!」ばかりでとにかくうるさい。

また「うぉ〜〜〜〜ん!!」のような泣き方や、「○○〜〜〜!!?」のような語尾を伸ばすリアクションも大量発生。というかそれしかないレベルです。

まずはウソップから見ていきましょう。

入国直後からそっこーでビビり出し、

「え──っ!!?」とワンパターンのリアクションをさっそく披露。

しかも「住んでる奴も得体が知れねェのに!! 敵つき!?」とか、今さら何言ってんだってレベルの無意味なセリフ付きです。(これまで敵のいなかった島があったかよ)

ゾウの水浴び(洪水)に対しては、

「ぎゃあああ〜〜〜〜!!!」「洪水だァ〜〜〜〜!!!」とわめきちらし、

ミンク族と対面すると、

「ぎゃあ〜〜!!!」腰を抜かし、

ミンク族がナミの服を着ているのを見ただけで、

鼻水垂らして涙ぐみながらビビりだし、ナミたちが勝手に殺されたと決めつけて、

「うわああああああ〜〜〜〜!!! あいづらが殺されだ〜〜〜〜!!!」と、(そんなわけないことくらいわかるのに)一人で泣きわめき出し、

キャロットがジャンプしただけで、

「ギャ───すいません食わないで───!!」と泣き叫び、

ルフィがキャロットに噛みつかれている様子を見ると、

「ぎゃああああああ」「ルフィが少し食われたァ」と奇声を発し、

キャロットから「仲間の死体」が「右腹の森」にあると言われたら、

「えェ〜〜〜〜〜〜っ!!?」と鼻水垂らしてまたワンパターンのリアクション。

もう「え〜〜〜〜!?」とか「ぎゃ〜〜〜〜!!」とか叫びまくるばかりでとにかくうるさい。「ミンク族=食人族」と読者に誤解させるミスリードがしつこすぎて辟易します。

このシーンで、本当にミンク族が人喰いの恐ろしい一族で、ナミたちが喰われてしまったかもしれない…と不安に思った読者、一人でもいるんですか? 誰もが茶番だと分かって読んでるはずです。

だって肝心のリアクションが全部ギャグなんですもん。

だから緊張感が生まれない。

ウソップは麦わらの一味の中で弱くてビビリでいくじなしという設定を、どこまで引っ張るつもりなんでしょうか。

頂上戦争から2年後、「(ナミとチョッパーとの)弱小トリオは卒業だ!!」と逞しいセリフを吐き、実際に新たな武器も得てちゃんと頼りがいのあるキャラに成長していたのに、いまだに新しい島に着くたびにビビるリアクションをさせられるウソップが不憫でなりません。

「今更そんなに驚くことか?」「お前もっと危険な経験たくさんして、それを乗り越えてきただろ…」と冷めた目で見てしまうのは私だけでしょうか。

こうしたキャラの本質や成長を無視したワンパターンなリアクションばかりさせるから、どんどん魅力が削がれていってしまうのです。

また、サンジたちがゾウに上陸してからの回想シーンでも、ワンパターンリアクションは多発します。

「え〜〜〜〜!!?💦」「え〜〜〜〜!!?」「人間〜〜〜!!?」「わ──ナミが沈む〜〜!!!」ととにかくうるさくてリアクションが薄っぺらい。

ルフィでさえ、「え──!?」とか「○○〜〜!!」と語尾を伸ばすリアクションばかりになります。

「え──!?」「シーザ〜〜〜!!!?💢」「何を〜〜〜!!?💢」「くっそ〜〜〜」とまぁ伸ばし棒ばかりの薄っぺらいリアクション。

ちなみに黒ひげに対する反応は、この後ホールケーキアイランドを目指す船の中でも似たようなリアクションがなされます。

もう黒ひげの名前が出るたびに「黒ひげェ〜〜〜!!?」とか「あいつらァ〜〜!!!💢」とルフィにリアクションさせるのやめませんか?

この薄っぺらいリアクションだけで黒ひげを敵対視していることを表現しようとするの、はっきり言ってダサいし小物感が出るだけで、何もワクワクできません。

雷ぞうと対面した時も、

と、うるさいだけのギャグリアクション。

本来衝撃が走るはずの、読者が心待ちにしていた「ラフテル」の秘密が明かされる超重要シーンでさえ、

「ラフテル〜〜〜〜〜〜!!?」とワンパターンのリアクションで、「ゴールじゃん!!! “海賊王”じゃん!!!」と続く言葉もあまりにも軽い。

その上「え〜〜〜〜!? ラフテルの場所書いてあんのか!? それ!!」とまたうるさいだけのリアクションを重ねます。

その後も、

「え〜〜〜〜!!?」「えええええ〜〜〜〜っ!!?」「え〜〜〜〜っ!!!」とこのザマ。もううるさいことうるさいこと。

さらに光月おでんが、ゴール・ディー・ロジャーと共にラフテルに辿り着き、世界の秘密を知った人だということ知った時も、

「えェ〜〜〜〜!!?」とワンパターンリアクション。

その後ネコマムシとイヌアラシがロジャーの船に乗っていたことを知ったルフィは、

「え──!!?」とこれまた同じリアクション。

わずかなやりとりで何回「えェ〜〜〜〜!!?」だの「え────!!?」だの挟んでくるんですか。

もはやルフィは「え──!!?」というリアクションをしなければ次のセリフを吐けない人間になってしまったようです。

↓おまけに、クロッカスが探していた海賊団がブルックのことだとわかると、ネコマムシもこの反応。

もう「え〜〜〜〜!!?」というリアクション以外描けないんですかね?

「読者に驚いて欲しいシーン」や「読者が驚くだろうと予測しているシーン」には、すべてご丁寧に「え〜〜〜〜!!?」「え──!!?」というリアクションが挿入されるのです。

また何かにつけて語尾に「〜〜〜〜!!!」や「───!!?」のような伸ばし棒を入れてくる。

全キャラすべてこれなので、SBSの尾田先生のノリとカブり、緊張感がなくなって物語全体が茶番化してしまってます。

どんなにシリアスな状況を描いても、それに対するキャラの反応がこうしたワンパターンのギャグリアクションでは、緊張感が生まれるはずありません。

ただでさえ「誰も死なない漫画」ゆえ「死」が脅しにならず、緊張感を生み出すのが難しいというのに、リアクションまでギャグ(しかもワンパターンでつまらない)にしてしまったら、もはや誰も笑えない質の低いギャグ漫画でしかないでしょう。

何でもかんでも大袈裟に驚かせて、しかも毎回同じリアクションなので、キャラクターの自然な反応として受け取れず、キャラへの共感や愛着も削がれていきます。

こんな反応は、SBSの尾田先生のノリだけでいいんです。なんで同じリアクションをキャラクター達にもさせてしまうのでしょうか。。

尾田先生は、この先の最終章について「おもしろいです」と断言していますが、このように謎が解かれたり新事実が発覚したりするたびに、ワンパターンのうるさいリアクションをさせるような描き方では、確実に面白さは減退します。

この読者との「ズレ」に気づけない限り、せっかく20年以上も隠してきた謎の答えが明かされる最高のクライマックスシーンでさえも、期待しているほどの盛り上がりを見せることなく、ワンピースは幕を閉じることになるでしょう。

それは「長期連載すぎてファンが大人になり、ついていけなくなったから」では断固ありません。「新世界編」以降、作品の質が大幅に劣化してしまった(編集者がそうさせてしまった)ことが原因です。

こんなワンパターンでギャグ調のリアクションばかりさせていては、物語に緊張感やメリハリが生まれないのは当たり前です。

最後、ゾウから出ていくために、ルフィがみんなを連れて飛び降りた際も、このリアクション。

あぁもううるせぇうるせぇうるせぇ。。このワンパターンリアクションにイラつかない人いるんですか?

「💢」が多用され過ぎてギャグとシリアスの区別かつかない

「新世界編」以前は、「💢」は主にギャグシーンで使われてきました。

ギャグシーンだからこそ、キレてる様子を「💢」で表すことになんの違和感も覚えず受け入れられたのです。

しかし「新世界編」以降は、ギャグシーンではない普通の会話シーンやシリアスなシーンでも、吹き出しに「💢」が大量挿入されるようになりました。

またギャグシーンであっても、表情がギャグのリアクションではないため、本気でキレているように見えて笑えないシーンが激増しました。

尾田先生にそんなつもりはないのかもしれませんが、ギャグとして認識できないシーンで「💢」が使われると、本気で喧嘩してるような険悪な雰囲気を感じてしまい、読んでて嫌な気持ちになるんですよね。。

特に麦わらの一味が「💢」付きで喧嘩してると全然笑えず、これまでの仲の良さや信頼関係にヒビが入っていくようで、目をつむりたくなります。

「ゾウ編」でのゾロ、キレ過ぎだと思いませんか?

「ジャレてくんな!!💢」だけならまだしも、「ウッセー!!甘ったれんな!!!💢」にも付いており、それに対するミンク族も「甘噛ませろー!!💢」「ガルチューさせろ!!💢」となぜかキレている。

ルフィの「おいおい怒んなゾロ!!」というフォローも相まって、ツッコミとしてのキレ方ではなく、完全にマジギレして怒鳴りつけているようにしか見えません。

見た目は怖そうだけど、実はやさしくて愛嬌のある、あのかわいいゾロはどこにいってしまったのでしょうか。

他にも、

ネコマムシの「感謝のガルチュー」に対して、

「おい!!何やってんだバケ猫!!💢」とブチギレるだけでなく、

「バケ猫!! 立て!! 斬ってやる!!💢」と追い討ち立ててしつこいほどにマジギレしています。

いつからこんなに短気で心の狭いキャラになってしまったんでしょうか。。

ついでに言うと、この流れでローも「💢」付きでキレます。

もうキャラ同士のやりとりが、延々「💢」付きのマジギレモードばかりで辟易しませんか?

私がゾウ編で一番嫌いなのが、次のシーンです。

ゾロの「いいだろ別に」という発言もらしくないですし、それに対するチョッパーの「あァ!!?💢」というキレ方も喧嘩腰すぎてらしくない。

そもそもサンジは「ビッグ・マム海賊団に何らかの耳打ちをされて(脅されて)、ついて行かざるを得なくなった」のであって、自らビッグ・マム海賊団にからみに行ったわけではありません。

その説明を聞いておきながら、「こんな大変な時に更に『四皇ビッグ・マム』にからむなんてバカとしか言えねェよあのグルマユ野郎!!」とゾロがキレるのは意味不明です。話が噛み合ってない。

さらに、ルフィが「考えてもわからねェからサンジに聞きに行こう!!!」と言ったら、「おい!!! 放っとけルフィ!!!」とキレ気味に船長に意見するシマツ。

仲間に迷惑をかけないよう、一人で話をつけるためについて行ったことくらい、これまで一緒に旅してきた仲間なら想像つきそうなものです。

「ゾロとサンジは犬猿の仲でいつも喧嘩ばっかりしてる関係」だから、ここもとりあえずキレさせとこうと、安易に考えたようにしか思えません。

「弱ェくせに一人でカッコつけやがってあのグルマユ野郎」とか「こんな大変な時に 更に面倒事に巻き込まれやがって」といった愚痴や嫌味を述べつつ、その上で、妥当な出方を考えるのがゾロじゃないですか。

たとえカイドウとの対決が間近に迫っている緊迫した状況だとしても、ゾロなら「どっちにしろ四皇は全員ぶっ飛ばすんだ ビッグ・マム海賊団を潰しにいくいい機会じゃねェか」とか、「『帰るって言ってんだ グルマユに任せて放っておけばいいだろ」くらいの発言が自然ではないでしょうか。

前者は「四皇を倒す」という目的に見せつつ、サンジを(当然のように)助けに行こうとするゾロの男気とやさしさが伝わりますし、後者はサンジを突き放しているようで、本当のところでは信頼している様子が伝わります。

もっと言えば、(普段はサンジと喧嘩ばかりしているけど)「四皇・カイドウとの全面戦争となると、さすがにあいつの力も必要だ」というスタンスで、ゾロ自らサンジの救出方法を考えるような展開でも良かったのではないでしょうか。

そのほうが、ゾロがサンジの力を認めていることに加えて、「あのゾロがサンジの力を必要とするほど四皇の存在は脅威なのか…!」と四皇の強さをさらに効果的に表現できたはずです。

わざわざ喧嘩腰でサンジの非を責め、仲間から抜けてもいいとあっさり言い切るようなゾロ、見たくなかった。

表面的には犬猿の仲だとしても、腹の底ではお互いのことを認めており、ルフィが海賊王になるためには必要な存在だと考えている──そんな関係が魅力だったのに、四皇との戦闘を前にサンジを見限るという主張をキレ気味にするなんて。。

こんな描き方をしたら、(表面的にではなく)本心としてもゾロはサンジのことを必要としていないということになっちゃうじゃないですか。

また、ナミの反論も「そんな言い方ないじゃない!! この無粋男!!! コレはコレ ソレはソレでしょ!!!」「人の悩みに大きいも小さいもあるかァ!!」とあまりにも薄い。反論にすらなってないし、まったく建設的な議論になっていません。

サンジが抱えてる出生や血縁に関わる事情を「悩み」なんて平凡な言葉で表現して。。話のスケールが一気に近所話レベルになり、緊迫感が失われました。

このやりとり、何の意味があるんですか? あの頭のよかったナミはどこにいってしまったのでしょうか。。

なんでこんなに仲の悪そうな、仲間同士が感情的にキレまくるだけのやりとりを描く必要があるのでしょうか。

なぜもっとお互いの強さを信頼し合った上で、冷静な議論ができないのでしょうか。

「ウォーターセブン編」で、ロビンが裏切り者かも知れないとなった時、「可能性の話をしてるんだ 別におれはどっち側にも揺れちゃいねェ」と言った冷静でクレバーなゾロはどこへいってしまったのでしょうか。。

ネコマムシとイヌアラシのやりとりも、しつこいくらい安易に「💢」を使ってきます。

ルフィとモモの助のくだらないやりとりにも、いちいち「💢」をつけてきます。

↓ちなみにゾロはここでもキレます。

まぁこれはギャグツッコミに見えるので問題ないのですが、あまりにも「💢」が多いため、ギャグとシリアスの区別がつかなくなってしまうわけです。

↓チョッパーもキレまくり。

なんでいちいちこんなに「💢」マークを入れて安易な「怒り」を表そうとするんでしょうか。キャラの表情もギャグのキレ方ではなくマジギレばかり。

しまいにはどうでもいいモブキャラ同士の、どうでもいいセリフにまで「💢」を付けるシマツです。。

ずっと匿ってもらってた雷ぞうまでキレてます。

なんで匿ってもらってる立場で、「💢」付きでキレるような心情になるでしょうか…。

極め付けはこちらのシーン。

錦えもんから対カイドウ戦への助太刀のお願いを断ったルフィを、ウソップが「💢」付きでシメた後、

モモの助に対して「💢」付きで「お前が言えよ!!!」と怒鳴るルフィ。

それに対してナミは、

「💢」付きでキレながら往復ビンタ。8歳の子供のムキになったくらいで、なぜここまでキレられ暴力を振るわれなきゃならないのでしょうか。。

しかもその後、ルフィの発言の真意がわかると速攻でこの表情です。

もうまじで意味がわかりません。どんだけ情緒不安定なんだよ。

フランキーがこの表情なのはまだわかりますが、ルフィの首を絞め、羽交い締めにしたウソップと、往復ビンタをかましたナミがこの表情って。。

お前らこれまでずっと一緒にルフィと旅してきて、ルフィのまっすぐで純粋で信念を持った言動に心動かされて仲間になったくせに、こんなにわかりやすいルフィの発言の意図もわからないのかよって話です。

「アラバスタ編」での「ルフィvsビビ」の話では、ルフィの核心を突く(しかしビビにとっては酷な)発言について、みんながその真意を汲み取ろうとしていました。

サンジに至っては、ナミの反発を制してまで、ルフィの次の言葉を待とうとしています。

ルフィがビビを殴ると、さすがにウソップは慌てて「やりすぎだ!!!」と止め、(女性への暴力は絶対に許せない)サンジは怒り、チョッパーはただただ驚いています。

しかし最終的には、みんながルフィの真意とビビの本心、自分たちが本当にやるべきことを理解して、この表情。

すばらしいの一言です。一つも無駄なセリフやコマがない、考え抜かれた構成。鳥肌ものでしょう。

とくにゾロは終始口を挟まず、なりゆきを静観しているあたり、それぞれのキャラの個性がとても丁寧に描かれています。だから感情移入できる。

サンジも、ルフィがビビを殴ったことに対しては怒ったけど、それによってビビの本心が引き出され、自分たちが本当にやるべきことが明確になったからこその表情をしています。

「ゾウ編」では全員がただギャーギャー騒ぎまくるばかりで、とにかくリアクションがうるさい。冷静で建設的な会話はほとんどなく、みんな勢いとノリだけで発言・行動しています。

ほんと、頂上戦争後にみんながルフィのこと心配して、ルフィの力になるために、ルフィを海賊王にするために、一致団結したあの頃の麦わらの一味はどこにいってしまったのでしょうか。。

おまけで言うと、この後ローがわざわざ「おれへの筋はどうした」と口を挟んできます。

「いいけどだ💢」って、日本語としても不自然だしローっぽくないし、わざわざ「💢」付きで言わせるようなセリフではありません。

ローは、やれやれ(まぁいいだろう)って目で傍観しながらルフィの判断を受け入れるか、ルフィが「トラ男もいいだろ?」と確認をして、「あぁ」と一言クールに認めるくらいがカッコいいじゃないですか。

この後のツッコミでも、「💢」を付けてとにかくキレっぱなし。

「ゾウ編」以降は特に顕著ですが、このように「え〜〜〜〜〜〜!?」というワンパターンリアクションと「💢」のコンボで、ギャグとシリアスのバランスが崩壊し、物語に緊張感がなく、締まらない展開が延々と続いています。

大筋のシナリオや設定はすばらしいのに、本当にもったいない。なぜ編集者はこういう「雑音」を取り除く仕事をしてくれないのでしょうか。

編集者は、今のワンピースを本当にワクワクドキドキハラハラしながら読めてるんでしょうか?

もはや盲信的なファンを対象にした「ワンピースビジネス」の売上しか見えてないんじゃないでしょうか。

「新世界編」以降の作品の劣化を指摘し、悲しむ本当のファンの声を無視し続けていると、尾田先生が想像しているクライマックスの盛り上がりも、一部の盲信的なファンと考察者しか沸かないことになっちゃいますよ?

話の展開のためだけに描かれた不自然な言動が多い

意味不明なタイミングで「宴」を始める

これまで宴は、その島の敵を倒した後や問題が解決した後、もしくは目的達成に向けて一致団結するための前夜祭のタイミングで行われてきました。

しかしゾウでは、問題山積みで何一つ解決していないシリアスな状況なのに、理由もなく、意味のわからないタイミングで宴を始めるんです。

サンジを連れ戻しに行くために、一人でビッグ・マム海賊団に乗り込むというルフィ。

だからワノ国でカイドウと戦うのはちょっと待ってくれとローにお願いしたところ、

ローはもうゾウに滞在している時間はないと返します。

で、この直後に宴を始めるんですよ?

頭おかしいでしょ。なんで誰も止めないんですか。流れもクソもないネコマムシからの超唐突な宴の提案。それにのっかるルフィ。

ルフィ達がゾウに滞在し続けることでカイドウやジャックにまた攻め込まれたらマズイというシリアスな状況なのに、理由もなく宴を始めるんです。

しかも翌日、雷ぞうがミンク族の前に無事な姿を見せて盛り上がると、「やったー宴だァ〜〜〜!!!」と勝手にまた2度目の宴に入ろうとするシマツ。

もうこいつ頭おかしいでしょ。こんなのルフィじゃないよ。。

仲間のことを最優先に考えて、後先考えずに飛び出していくのがルフィなのに、問題山積みの深刻な状態で、サンジよりも宴を2回も優先しようとするなんて。もう病気だよ。誰だよこいつ。こんな頭のおかしいヤツ主人公じゃねェよ。

この無茶苦茶で意味不明な展開に、編集者はなぜ何も言わなかったんでしょうか。締め切りまで時間がなくて修正入れる余裕がなかったんですかね?

なのに尾田先生からネームの時間を奪い続けるような企画ばかりして、どういうつもりなんでしょうか。

ワンピースの原作クオリティを下げ続けてる自覚あるんですかね? 金儲けのためのサイドビジネスなんざ尾田先生を巻き込まずにやるか、物語が完結してからやってください。

ほんとにもう…もっと原作やキャラクターたちを大切にしてくださいよ。。これまで丁寧に描いてきたキャラたちの個性や魅力を無にするような描き方ばかりしないでくださいよ。。

最近は編集者に対する怒りと呆れ、作品が劣化し続けていくことへの悔しさと悲しみばかりがわいてきます。

裏社会で生き延びてきたロビンが、寝落ちして錦えもんとカン十郎の入国を止められない

さて、そんなルフィたちの(意味不明な)宴会中に、ロビン、フランキー、ブルックの「アダルトチーム」は、錦えもんとカン十郎をゾウに入国させないよう、入り口の見張りに向かいます。

「私達大人がしっかりしなきゃいけませんよ!!」なんて言っていたのに、

まさかの全員寝落ち。

あっさり上陸を許し、

慌てて追いかけるという無能っぷりを発揮します。

あのさぁ…誰かに睡眠ガスをかけられたわけでもないのに、全員が爆睡して起きないってどう考えてもおかしい(無理矢理すぎる)でしょう。

特に、裏社会で生き延びてきたロビンが寝落ちすることがまずあり得ない。麦わらの一味に馴染んで、安心感から気が抜けちゃったんですかね? ルフィの力になるために2年かけて修行してきたというのに、前よりも頼りにならない存在になってどうするんですか。

なんでこんな、キャラの本質にそぐわないようないい加減な展開を描いてしまうのでしょうか。。

このシーン、本当に必要でしたか?

「見ず知らずの『雷ぞう』という侍の為に滅んでしまった『モコモ公国』…!! 『雷ぞう』を捜しにきた侍に もし彼らが会ってしまったら ただで済む筈がない!!!」というセリフも説明的すぎて嫌気がさしますが、読者をミスリードすることばかりに気を取られ、軽率に描かれたようにしか見えないのです。

ミンク族と錦えもん達を会わせるべきではないと考えたアダルトチームが、慌てて入り口に向かったところ、すでに上陸してしまっていた、という展開でまったく問題ないじゃないですか。錦えもん達が上陸したタイミングなんて、いくらでも調整できるんですから。

ざわわざ上陸前に見張りにつかせておきながら、(ロビンまでもが)寝落ちして上陸を許してしまったなんて展開にする必要ありますか?

なんでこんなキャラの魅力を削ぐだけのバカみたいな展開にしてしまうのでしょうか。

読者が「ロビン寝落ちするなんて可愛い☺️」「信頼できる仲間に出会えて、ゆっくり寝られるようになったんだね☺️」なんて反応するとでも思ってるのでしょうか。。

サンジが急にビッグマム海賊団にビビり出す

「ゾウ編」でもう一つツッコみたい不自然な展開がこれです。

サンジが急にビッグ・マム海賊団にビビり出し、1人で話をつけに行こうとする展開。

サンジがヴィトから何らかの耳打ちをされ、一人でビッグ・マム海賊団について行くことを決意し、「野郎共」への書き置きをして、ナミ・ブルック・チョッパーをまいたシーンです。

この耳打ちは後に、ゼフが人質に取られていると伝えられたことがわかります。(厳密には、この時点では「ママからの茶会を断ったら、麦わらの一味やバラティエ、カマバッカ王国など過去につながりのある誰かの首が後日プレゼントで届く」という脅しだったのかもしれませんが、ゼフの名前が一番”効いた”ことは確かです)

まず、これまでのサンジであれば、ゼフを人質に取られたことに対して、「はっ、好きにしろ あのクソジジイはそんなヤワじゃねェ」とか、「人質に取ったところで お前らが返り討ちに遭うだけだ」とか、「心配なんかしたらおれがどやされちまう」という立場で、相手の脅しにのらずにはねのけると思いませんか?

その後にゼフを救う方法を考えるか、(ルフィたちの合流を待って)出方を相談する(というか自分の行動の許可を取る)ほうが自然だと思うわけです。

いつからサンジの中で、ゼフは「自分が守ってやらないといけない弱い存在」になってしまったのでしょうか。

そもそも、四皇からゼフを人質に取られている状況で、一人乗り込んでどうやって話をつける(解決する)つもりだったんでしょうか。

この点については、「ホールケーキアイランド編」の第833話で明らかになります。

政略結婚を画策する実の父、ヴィンスモーク・ジャッジに対して、サンジは、

「おれァ”茶会”さえ済めば海賊船に戻る!!! 結婚は芝居だ」

「その後のお前らの運命になんて興味ねェよ!!! 仲間達の首を守りに来ただけだ!!」

と言い張ります。

え…結婚を「芝居」にして仲間のもとに戻るって、それ一体何の解決になるんですか…? それがなんで(人質であるゼフや)「仲間達の首を守る」ことになるのでしょうか。。

政略結婚が成立しないのなら、ビッグ・マム側もジェルマ側も、サンジやゼフをターゲットから外しませんよね? それじゃ結局状況は何も変わらないじゃないですか。

ビッグ・マム側には政略結婚が成立したように誤認させて、(実際は籍を入れずに)サンジの身だけ逃げ出すということでしょうか。結婚が成立(したと誤認)させられれば、茶会後にサンジが身を消しても問題ない(追われない)と思ってるんですかね…?

それがまかり通るような鈍物ならそもそも脅威に感じる必要がないし、バレたら即麦わらの一味やゼフの首が狙われるんだから、いずれにせよ何の解決にもなりません。

こいつほんと、なんのためにビッグ・マムのもとへ乗り込んだんでしょうか。。頭悪すぎません? こんなのサンジじゃないよ。。

ゼフを救うつもりなら、「結婚を受け入れて一味を抜ける」「ビッグ・マム海賊団をぶっ潰す」以外に選択肢がないことくらい、サンジなら瞬時に判断できそうなものです。

で、結婚を受け入れる気がないのならビッグ・マムを潰すしかありませんよね。

それならそれを前提とした戦略を練った上で、ルフィたちに書き置きをするか、とりあえずベッジたちを追い返し、ルフィたちの到着を待ってから、事情と自分の考えを話して、これからの出方についてルフィに相談するのが自然でしょう。

ルフィが海賊王になるためには、遅かれ早かれ四皇とぶつかって倒す必要があることくらいわかっているはずです。

ドレスローザでビッグ・マム海賊団と対面した時は、一瞬も怯むことなく反撃の許可を仰いだサンジが、なぜゼフを人質に取られただけで、「話をつけにいくために単身乗り込む」というバカな判断をすることになるのでしょうか。

そもそも、「ウォーターセブン編」でロビンが理由も話さず一味を抜けようとした時は、先陣切って一人海列車に乗り込んで連れ戻そうとしたくせに、なんで自分は一人で四皇の縄張りに乗り込むという判断になるのでしょうか。

あのとき、一味全員が一切の躊躇なく「世界政府」相手に喧嘩を売って奪い返しに行ったのだから、自分が事情を隠して単身ビッグ・マムのもとへ乗り込んだら、ルフィたちがどんな行動に出るかくらい簡単にわかるはずでしょう。

なぜ過去の経験を生かすことなく、ロビンと同じような行動をとって意味のない迷惑をかけるのでしょうか。

「女と会ってくる」という意味不明な書き置きだけ残して、サンジは一体何をしに行くつもりだったのでしょうか。

連載当時は、当然サンジには考えがあって、「必ず戻る」算段をつけた上で、単身乗り込む判断をしたのだと思っていたんです。

しかしフタを開けてみれば、ただ「話しをつけにいく」ために無策のまま乗り込んだだけで、早々に手錠をかけられて脱出不可能になり、ルフィ達が助けに来ても思いっきり蹴り飛ばして追い返してしまうシマツ。

もうなんなのこれ。。こんな各キャラが思考停止で行き当たりばったりの行動ばかり起こす展開、ワンピースじゃないでしょう。。

サンジは頭のよい男で、常に敵方の裏をかいて麦わらの一味を窮地から救ってきました。エネルのマクシムを故障させたり、ロビンがCP9に連れ去られる時に先回りして海列車に乗り込んだり、エニ・エスロビーから脱出するときは正義の門を閉めておいたり。

そういう機転の利く、頭の良いサンジであれば、仮に一人で乗り込むとしても、何とか問題を解決して戻ってくるだけの算段をつけた上で乗り込むはずなんです。だからこその「必ず戻る」じゃないですか。

ルフィはもちろん、麦わらの一味の言う「必ず」には、ものすごく強い意味があって、本当に「必ず」果たすものだと読者は思っています。サンジが「必ず戻る」と言えば、自分の力で必ず戻ってくるつもりなのだと(その算段があるのだと)、読者は誰もが想像したはずです。

それがネギを背負ったカモよろしく何の警戒もなく敵方に乗り込んで、即動きを封じられ、最終的に「結果として戻ってきた」ことになります。ダサい。あまりにもダサすぎる。

サンジが自分の意志を曲げずに、「必ず戻る」という言葉が果たされたのであればよい(当然そういう描かれ方をすると思っていたの)ですが、約束を反故にして一味を辞める決断をし、迎えにきたルフィを追い返した後、ルフィに救われて「結果として戻ってきた」という展開では、サンジの面目丸潰れでしょう。

あのクールで頭のキレるカッコいいサンジはどこにいってしまったのでしょうか。。

「女と会ってくる」という書き置きも意味不明です。目的は親(ジャッジ)と話をつけにいくことであって、結婚相手を見に行くことではありませんよね。

「ヤボ用ができたから寄り道してくる 必ず戻る」
「昔の悪縁にケリつけてくる 必ず戻る」

といった表現のほうが的確ではないでしょうか。

もちろん、そうした内情を探られたくないとか、長々と説明するとカッコ悪いといった理由で、「女と会ってくる」と表現したのであり、これがサンジらしいクールな書き置きだと見る人もいるかもしれません。

それなら、ナミに「これだけは信じてくれ」と伝えたタイミングで、耳打ちしてルフィへの伝言を頼めばよかった。

こんな意味不明な書き置きだけして、もし戻れなくなったらルフィ達がどんな行動に出るかなんて想像つくでしょう。ロビンの時の自分自身の行動を思い返せば尚更です。

「新世界編」以降、サンジがただの下品でキモいセクハラお下劣ジジイになってしまい、本当に残念です。

ルフィの「……しかし何だな」発言

ルフィの不自然な行動もまだまだあります。

ミンク族の前では「侍」「ワノ国」が禁句だと散々言われていたのに、

「…しかし何だな」とかいう超絶不自然な切り出し方で、強引に侍の話にもっていく(そして仲間たちからボコられる)。

ルフィは嘘がつけないとか、秘密を隠せないキャラであることを表したいのはわかりますが、そのやり方があまりにも強引で不自然すぎる。

「言っちゃダメ」という「フリ」が入ったから、「それを言ってしまうルフィ」(というオチ)を描かねば、という作者の意図で強引に言わされてるようにようにしか見えないわけです。

話の展開に必要のない、無駄な情報が多すぎる

全てのキャラの個性を出すめに、とにかく全員にしゃべらせようとするから、無駄な発言や違和感のあるセリフが激増しました。

その結果、逆にこれまで描いてきたキャラの魅力を毀損する結果になっています。

ロビンの可愛いもの好き&涙もろいという無駄個性

いつも冷静で淡白でミステリアスなロビンが、なんと涙もろさや可愛さをアピールして読者に媚びるようになりました。。

まるで「可愛いもの好きなロビン可愛い!」という読者の声を期待しているかのように。。

しかもその描写がとにかくしつこい。

このシーン、最後の無言で花を添える姿だけで十分だと思いませんか? この1コマで、余韻を残すようにさりげなくロビンの優しさと可愛らしさを描くほうが「粋」だと思うのです。

ワンピースはこれまで、そういう描き方をされてきたから人気だったんです。可愛いものを見て可愛いと言わせたり、絵に戻る龍を見て「絵に戻るのね…」なんて説明するような、ダサい描き方などされてこなかった。

どうしてここまで変わってしまったのでしょうか。。

2話分もかけて「かわいい」を3回も言い続け、涙ぐみながら「がんばって…!!」と応援し、絵に戻るりゅうのすけとのお別れに涙する。

ロビンはいつからこんなに安っぽい涙を流す女になってしまったんでしょうか。

また、可愛い子ぶって「どお? ナミ」とか言っちゃうんです。

「どう(ですか)?」が正しい日本語ですよね。女子高生が可愛さ優先で日本語を崩したような言葉遣い、ロビンには全く似合いません。

ロビンの新たな個性を生み出したいのかもしれませんが、これまでのミステリアスな魅力を無に帰すような追加設定は絶対にいらない。

「新世界編」以前と別人になってしまっては、読者は感情移入ができなくなるからです。

モブキャラの登場に見開き2ページ使う

ルフィがゾウに上陸してすぐに描かれた、以下の見開きページを見てください。

これ、クソどうでもいい2匹のモブキャラの個性(ヒラヒラしたものに突進する闘牛と、バナナ好きなゴリラというありきたりな設定)を描くために、見開き2ページも使ってるんです。

この2匹の存在でさえいらないのに、大コマでそれぞれの表情を描いた上、見開きコマでその状況を描くという無駄っぷり。インパクトを出す必要もない、こんなくそつまらんシーンに2ページも使ってないで、早く物語を進めろと思いませんか? 

どう見てもここ、1ページに収められる情報量なんです。ページ調整のためにムリヤリ見開きで描いたようにしか思えません。

ルフィとベポの不自然で無駄なやりとり

続いてはルフィとベポのやりとりです。

なんなんですかこのめんどくさいだけの無意味なやりとり。

1回目の「トラオ!? 違うよ おれ達トラファルガー・ローの部下だよ!! 『ハートの海賊団』!!」と言うベポに対して、「あぁ、トラ男はローのことだよ」と返して終わりなのに、なぜこんな無駄なやりとりを描くのか。

1ターンで終わらせていれば、「あのときはありがとな」とお礼を言うシーンを入れられたじゃないですか。

「トラ男」が誰のことか伝わらないという無駄なやりとりに、なぜこんなにコマを使ってしまうのか。

そもそもベポたちだって、文脈的に「トラ男=トラファルガー・ロー」だって気づきそうなものです。

ルフィが「あれ!? お前トラ男んとこの喋るクマじゃねェかー!!」って言ったら、「トラ男って誰だ!? キャプテンのことか!?」って聞き返せば、1ターンでこのやりとりは終えられるんです。

ほんとに引き算ができず、無駄な情報を残したままOKを出す編集者には苛立ちしか感じません。

ベポとのシーンはもう一つあります。

ここは逆にルフィのリアクションをあっさりさせることで、ギャグ展開にしつつテンポ良く進めてるつもりかもしれませんが、やりとりが不自然なので違和感のほうが強い。

ルフィなら「おう!! おまえらよろしくな!!」とか「さっき会ったやつもいるけど これで全員か!! よろしくな!!」くらいの言葉は言うはずだし、それで終わればいいじゃないですか。

わざわざ「おう!!」だけの不自然なリアクションにして、強引にギャグ展開にしてベポたちにツッコ混ませる(しかも雑すぎて面白くない)なんて無駄でしかありません。

ルフィとペコムズの無駄なやりとり

ルフィとペコムズのやりとりにも無駄なセリフが多いこと多いこと。

この不自然で無駄でつまらないセリフの応酬、なんのために入れてるんでしょうか?

答えはわかってます。読者にペコムズが“カメカメの実”の能力者で、甲羅がダイヤモンドの硬度を誇ることを「説明」するためです。

キャラクターに「説明」させるために、このやりとりを入れているのです。

こういうことをするから説明的で不自然なセリフの応酬になり、キャラの魅力がどんどん削がれていってしまうのです。

どうしてもその情報を入れたいのであれば、もっと自然な会話の中でわかるようにしてくださいよ。

たとえば、

「ペコマムシ! お前大丈夫だったか!?」

「あぁ、おれは”カメカメの実”の能力者 甲羅の硬度はダイヤモンドだからな これくらいわけはねェ」

「そうか よかった!! チョッパーがお前のこと責任持って治療するってよ!!」

「あァ ありがてェ また恩が重なっちまうな!」

くらいが自然な「会話」ではないでしょうか。

次のシーンも無駄なセリフが多すぎます。

「おれは今まだ瀕死の重体!!」「何てこった信じられねェ!!! 最悪の恩人だァ!!!」すべて不要です。

そもそも、敵であるルフィをビッグ・マムのところへ案内すること自体、ペコムズからすれば裏切り行為なわけで、「今まだ瀕死の重体」かどうかなんて関係ありません。その上さらに「何てこった信じられねェ!!! 最悪の恩人だァ!!!」という意味のない無駄なセリフを加えるセンスのなさ。

「何言ってやがる!! 敵とわかってるヤツをママのもとへ連れて行けるかァ!!」のようなセリフのほうが自然ではないでしょうか?

ローの意味不明な無駄リアクション

またこちらのローのリアクションも意味不明です。

ラフテルに行く(海賊王になる)ためにロードポーネグリフが必要なのであれば、それを所有しているのが「海賊」であること(それも四皇である可能性が高いこと)など、言われなくてもわかるでしょう。

なのにわざわざ「海賊!?」と意味のないリアクションをさせている。いやお前、海賊以外の誰が所有してると思ったんだよ。なんでそこに疑問持つんだよ、と思わずにはいられません。海軍が所有してるとでも思ったんですかね?

「ある海賊…?」と食いつくのであればわかりますが、「海賊」が所有していること自体に疑問を持つのは明らかにおかしい。ローのコマを増やすために、適当なリアクションをさせたようにしか思えません。

ルフィが顔芸ばかりする

ルフィについては、他にも不自然で違和感のある言動が大量にあります。

磔台を見てジャックに襲われた時のことを思い出し、無言で涙するワンダ。

それをを見たルフィのリアクションがこちら。

相手の感情がわからずに戸惑い、ひょうきんな顔をしちゃうんです。

想像を絶するほど理不尽で残酷な目に遭い、国を滅ぼされたミンク族を前に、(ルフィがそれを知らないとしても)こんなギャグみたいな表情をさせる必要ありますか?

涙ぐむワンダを真剣な眼差しで見つめ、この国で何かが起きたことを静かに悟るような描写のほうがずっとルフィらしくてカッコいいシーンになったと思うわけです。

ウソップのクソ提案に「むすっ」とするルフィ

ウソップから「誰も知らぬ間にラフテルへ行って! 『海賊王』にお前はなれ!!!」と言われて、

無言で「むすっ」とするルフィ。

ギャグとして描いたんでしょうが、こんな重大シーンに入れる必要あったでしょうか。

ルフィを海賊王にするために力になると誓ったウソップが、四皇が怖いからってこんな発言するのもおかしいし、(「四皇は全部おれが倒す」と宣言した)ルフィの志を踏み躙るようなクソみたいな提案をされて、「むすっ」だけで終わるルフィもおかしい。ギャグとしてもまったく面白くない。

もしウソップにこんなことを言わせるのなら、ルフィには「何言ってんだウソップ 四皇は全部おれが倒すんだ!!」とか、「全面衝突して奪いに行かずに 海賊王になんてなれるわけねェ!!」くらいのことを真面目な表情で言って欲しいわけですよ。

このウソップの発言に対して、「むすっ」の1コマで終わらせるあたり、もはやこれまで描いてきたキャラクターたちの”夢”や”野望”なんて作者自らどうでもいいと言っているようなものです。

なんでこんな薄っぺらいやりとりばかり描いてしまうのでしょうか。。

その後、ロビンから「私には守ってくれる強い仲間がいるから」と言われたら、一味全員このリアクションです。

直前まで四皇との戦いを避けようとしていたウソップまで、ロビンから頼られてると知った途端このリアクション。もうブレブレすぎて、行き当たりばったりで描いているようにしか思えません。

もちろんギャグシーンなのはわかりますし、褒められたら一味全員が照れて喜ぶという茶番はこれまでも何度か描かれたお決まりパターンではあります。

でもここは、ロードポーネグリフという重大な設定が明かされたシーンであり、ルフィの夢に大きく近づく特別な情報が得られたシーンでもあり、世界で唯一ポーネグリフが読めるロビンの身を世界中の大物たちが奪いにくるかもしれない、という(エニエスロビー編を想起させる)シリアスな空気に持っていってもいいシーンです。

それをワンパターンのギャグ展開であっさりと片付けるセンスのなさ。これほんとに尾田先生が描いたんですかね??

こんな重大シーンをギャグ展開で描かれてしまっては、読者はドキドキワクワクできないのですよ。読者の興奮や感情移入を削ぐような雑音ばかり入れ込むのは本当にやめていただきたい。

他にも、モモの助がおでんの息子と分かったことに対して、わざわざ鼻をほじりながら「どーでもいい!!」と言いにくるルフィや、

モモの助の偉そうな物言いにわざわざ突っかかるルフィなど、

不自然でつまらない即席コントのような言動ばかりです。

ルフィが「んー」ばかり言うように

「ゾウ編」ではルフィが「んー」とか「んー?」というワンパターリアクションばかりするようになります。

ルフィは、誰か来た時に「んー?」と様子を伺ったり、「んー」と考え込んだりするキャラじゃないでしょう。もうルフィらしいリアクションを忘れてしまったんですかね。

そもそも、いちいちリアクションを挟む必要なんてないんです。普通に会話をさせればテンポ良く進むのに、いちいち「んー」だの「え〜〜〜!!?」だのリアクションを入れてくるから、雑音ばかり増えて、話が全然進まないのです。

セリフが説明的すぎて感情移入できない

シーザーのぐぬぬ〜不本意〜

サンジから毒の中和を命じられるシーザー。

心臓を握り潰すと脅されているため、しぶしぶ行うのですが…

「ぐぬぬぬぬゥ〜〜〜〜っ!! 不本意ィ〜〜!!」と、不本意ながらやっていることを自ら「説明」しながら中和するのです。もう表現力のなさを笑うしかありません。なんてダサい描き方なのでしょう。

殺戮兵器ガスの名前が「KORO」で、中和ガスが「RO・KO」というのもつまらなすぎてサムい。そんなクソみたいな名前にするなら、名前なんてつけなければいいのに。

「シーザーはあくまで敵であり極悪人で、麦わらの一味に馴染んだわけじゃないし、善意を持ちつつあるわけじゃないよ。心臓を握り潰すと脅されたから、“不本意ながら”仕方なく中和したんだよ」と説明しているように感じませんか?

そのくせ、

こんな感じで「可愛らしい一面」を描こうとしてくるのです。

シーザーとのやりとりは、この先の「ホールケーキアイランド編」でも描かれるのですが、完全なクズの極悪人に見せようとする一方で、麦わらの一味とのギャグ展開にも利用したり、心臓の脅しで言うことを聞かせて役に立つ場面を作ったりと、中途半端な悪役設定とワンパターンの茶番劇に辟易してしまいます。

雷ぞうが忍術をわざと見せたことを「説明」する

続いてはこちらのシーン。

「忍術は偶然見たであろう!!」とわざわざ「偶然」を強調する雷ぞうも鬱陶しいですが、それに対して「偶然〜!? 見せてくれたクセに〜!!」とわざわざルフィ達に指摘させ、わざと見せたこと(雷ぞうのやさしさ)を読者に向けて「説明」しようとするセンスのなさ。

どうしてこういう無駄に説明的な表現ばかりするのでしょうか。

このセリフの応酬、ほんとに必要ですか?

敵の強さや恐怖を「グロい言葉」でしか表現できない

ワンピースでは、どれだけ残酷な描写がなされても誰も死なないので、最近は悪役に残虐でグロいセリフを言わせて、それを聞いたキャラクターに「ゾクッ」とさせることでしか、恐怖を煽ることができなくなっています。

「ドレスローザ編」では、ドフラミンゴが死を脅しに残虐な言葉を並べ立てて恐怖を煽り続けますが、結局誰一人殺せないという茶番劇を展開しました。

「ゾウ編」でわかりやすいのはこちらのシーンです。

↑ペコムズの説明を聞いてワンダとキャロットにゾクっとさせることで、ビッグ・マムからの「プレゼント」の恐ろしさ(サンジが抵抗せずについていかざるを得なかった理由)を「説明」しています。

↓このシーンも同様です。

「目をくり抜き 舌を切る」とか「体内から腹を裂く」とか、ワンピースらしからぬグロいセリフを言わせて、「ぞっ…」とさせることでしか、恐怖心や強キャラ感を出すことができなくなってしまっています。(どうせやらないくせに)

ジャックが狂った男であることは、ミンク族に対する破壊シーンで十分伝わってるのに、なぜこうした小手先の恐怖心の煽り方をするのか。。すべてが台無しです。

作者がキャラクターに感情移入せずにセリフを決めている

まだあります。

一見ふつうのシーンに見えるかもしれませんが、私としては「縛られた手は痛くないですか!!」がいらない。ミンク族の人の良さや義理堅さを伝える上で、やりすぎ(説明しすぎ)だと思うわけです。

雷ぞうを匿うために、ジャック達から理不尽な暴力を受け、全員が血まみれの傷だらけで殺されそうになり、毒ガスを吸わされて瀕死の状態にまでなったミンク族が、雷ぞうの「手を縛られた痛さ」など気にすると思いますか? 治療を受けて回復したとはいえ、自分たちが受けたのは、そんな些細な痛みへの気遣いが思い浮かぶようなレベルのダメージではないでしょう。

これはジャックに襲われたミンク族の気持ちをリアルに想像することなく、ただただミンク族の人の良さや優しさを伝えるために、適当に思い浮かんだセリフを書いたようにしか思えないのです。

つまり作者(や編集者)がキャラクターに感情移入することなく、安易に言葉を選んでいるということです。

こういうセリフが「新世界編」以降とにかく多い。だからいちいち感情移入が阻害され、キャラ達のやりとりが薄っぺらく感じてしまうのです。

まとめ

他にも、男は忍者が好きという無駄設定や、終始決め台詞のセンスがなくて締まらないなど、ツッコミたい箇所はたくさんあります。

こんな不満ばかり書いていると、「そんなに嫌いなら読まなければいいだろ」と思われるでしょう。

違うんです。嫌いじゃないんです。むしろ大好きなんです。ワンピースが大好きで、クライマックスや最終回が楽しみで仕方ないからこそ、今のような「つまらないワンピース」のまま、残りのエピソードが削られていくことに耐えられないのです。。

期待していた「ワノ国編」も、予想通り雑音だらけでテンポが悪く、退屈な展開が続きます。キャラの行動に心が通っていないため、どんな順番で何が起こり、どのようにストーリーが進んで行ったのかを思い出せません。

本来であれば、日本中が湧く重大エピソードになっただろうに、なんであんなつまらない描き方をしてしまうのでしょうか。。

少しでも早く、今のワンピースの問題点に編集者や尾田先生が気づいて、残りのエピソードを「新世界編」以前のドキドキワクワクするワンピースとして描いていただけることを祈るばかりです。

次回は、ホールケーキアイランド編がつまらない理由を解説します!


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匿名
匿名
8 months ago

共感しかないです。
私も新世界以降のワンピースには漠然とした違和感を覚えていたのですが、このブログの記事でその違和感の原因がわかりスッキリしました。
個人的にはキャラデザも昔に戻して欲しい。今の、目まん丸ルフィはあんまり好きじゃ無いですね。

匿名
匿名
Reply to  匿名
8 months ago

最後の章を楽しみにしてたけど確かに今までの内容を見てると心配になってきました。

り
8 months ago

今ゾウ編見返していてウソップの一々驚くリアクションやナミ達が死んだと騒いでるシーンがうざく感じてしまって他に思ってる人いるかググッたらこのサイトが出てきました。めちゃくちゃ共感しました。あなたが編集担当になって欲しいくらいです。

納得
納得
6 months ago

自分もワンピースの違和感はありました。キャラの個性をつぶすような説明・無駄な発言(吹き出し)・読みにくさUP等納得しました。原因は作者なのか週刊ゆえなのか知る由ないですが、余裕がない状態で進めてほしくないですね。

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