※この記事は2017.8.30にnoteで公開したものです。
社会人1年目あたりから「恋愛できない病」を患っておりまして、女性と付き合いたいという気持ちがまったく芽生えなくなってしまいました。
これはナンパの弊害なのかもしれませんが、ナンパによって自由に出会いを作れるようになると、一人の女性と付き合うことに意味を感じなくなってしまうんですよね。。いや、これ完全に問題発言ですね。
もうちょっとまともな理由でいうと、出会いの数が増えていった結果、「この人と結婚することはないな」と思う相手と付き合うことに、意味を感じなくなってしまったのです。
だって付き合っているときは「世の中で一番大切な女性」のはずなのに、別れたら「なんか気まずい関係の女性」とか「元カノ・元カレ」とかいう不要なレッテルが貼られる関係になっちゃうわけじゃないですか。そのまま結婚するならいいけど、そうでないなら「付き合って別れる」というプロセスなど踏まない方が、お互いよっぽど良い関係のまま末永く仲良くしていけると思ってしまうんですよね。
こういうと「結婚する可能性があるかどうかなんて、付き合ってみないとわからないだろ」と言われることが多いのですが、いや、正直9割方わかるでしょう。もし分からないにせよ、それを探るために付き合ってみようとは思えません。なぜならスタート地点が「探る」という心情になっている時点で、結婚する可能性より別れる可能性の方が高いことはわかっているからです。
そんなわずかな可能性に賭けて、ダメだった時に「別れる」という儀式を踏んで、傷つき、傷つけなければならないのなら、最初から結婚する可能性が高い(少なくとも自分は結婚したいと思っている)相手と付き合う方がよっぽど合理的だと思うわけです。(まぁ「結婚したいと思える人」とちゃんと出会えるのかというと、それはまた別の話ですが)
私はとにかく「別れる」ことが嫌いです。付き合った期間がどれだけ短くても、自分からフる場合でも相手からフラれる場合でも、一度「付き合う」という契を交わしてしまうと、別れるときにものすごく心が傷んでしまうので、その気持ちを味わいたくないんですね。
なので、別れる可能性が高い人(=結婚しない可能性が高い人)とは、最初から付き合わない方がいいという結論になってしまうのです。
とまぁこういう話をすると、たいていの女性からドン引きされて恋愛対象から外されるので、心配するまでもなく私と付き合いたいという女性は一人もいないのですが…(笑)
結論としては「自分がそれで問題ないと思っているのであれば、付き合わなければいい」ということになるのですが、一方で「この人と付き合いたい」という恋心を抱くことのメリットも分かっています。恋心を抱くことによって、相手に振り向いてもらうために自分を磨こうと努力するし、それによって自分の魅力を高めることができるからです。
では、どうすれば私のように人と付き合うことに意味を感じなくなってしまった人間が、恋愛感情を抱けるようになるのでしょうか。
以前、私の著書を読んで連絡を下さった「恋愛デトックスカウンセラー」の下村さきさんとお会いしたとき、この話をしてみたところ、非常に参考になるアドバイスをいただいたのでここで紹介します。
各コミュニティに1人「好きな人」を作る!
それはコミュニティごとに1人、意識的に「一番好きな人」を作るというものです。
たとえば同じ中学、高校、大学のクラスやサークル、会社の同期、同僚、社会人になってからできた友だちグループ等々…「その中で」という前提条件があれば「一番」を決めることは誰にでもできます。
これまで出会ったすべての異性を一つの土俵で比較しながら、「付き合いたい、結婚したい」という基準を満たすかどうか考えるのではなく、「各コミュニティの中で一番を選ぶとしたら誰か?」を考えて、その人を好きだということにしてしまうのです。
「このコミュニティの中では…」という前提があるにせよ、「好き」であることは紛れもない事実。最初はムリヤリの思い込みだとしても、みんなで遊びにいくときに「好きな人が来るかどうか」を考えるようになると、自然と気持ちがワクワクしてきます。なんの恋愛感情もなしに参加するときと違い、常に高揚感を持ちながら飲み会に参加できるようになるわけです。
また、どのグループと遊びに行くときにも「好きな人(仮)」が来るわけですから、恋愛感情を抱きながら過ごす時間が大幅に増えるようになり、自分磨きを怠らないことが習慣になっていきます。
「好きな人(仮)」がいるから本命が現れたときに恋できる
実際、長いこと「人を好きになる」という経験がないと、恋愛感度が落ちるというか、イイと思う人がいても本気になれなかったり、誰かの気を惹くために自分を磨こうという気が起きなくなってきますよね。
そうして自分のお手入れが雑になっていくと、いざものすごくタイプの人が現れたときに、「こんな素敵な人、自分なんかじゃ吊り合わない」と考えてしまって、追いかける気力すら起きなくなってしまうのです。
つまり、好きな人(付き合いたい人)がずっといないままにしておくと、本当に好きな人が現れたときにも、結局(何らかの言い訳を並べて)ちゃんとした恋愛ができずに終わってしまう可能性が高いということです。
本命が現れてから準備するのではなく、常に追いかける(追いかけられる)準備ができている状態にすることで、恋愛感度が高まり、恋愛しやすくなっていくのです。
そのためには、たとえ本命じゃないにせよ、常に「好きな人」がいて、その人の目を気にしながら自分磨きをしようと思える状態にしておくことが有効です。誰だって好きな人が来るからこそオシャレしようと思うし、自分の良いところを見せたいと思えるものですから。
「好きな人」の数が多いほどその機会は多くなるので、「好きな人(仮)」を各グループに1人つくるというのは、非常に理にかなっている効果的な方法といえそうです。常に好きな人がいて、その人の視線を気にする状況に身をおくことは、いつでも戦闘準備万端の魅力的な自分でいられることになるわけですから。
こうして日常的に恋愛感度を高めておくことが、恋愛できない病を治し、恋に積極的にさせてくれる方法ということです。
下村さんは、昔から恋愛感情が仕事や自分磨きの原動力になっていたそうで、結婚された後も、自分の輝きを維持するために「コミュニティごとに好きな人を作る」という手法は実践しているようです。
その成果もあってか、とても明るくて周囲に前向きな影響を与えてくれるような、溌溂としたオーラにあふれていました。
それが日常的に恋心をもつことによるものなのだとしたら、この方法は男女問わず実践してみる価値があるなと思った次第です。